BBC "プロダクト・プレイスメント" - 洗練した映像内広告

イギリスの公共放送局BBCが、広告手法「プロダクト・プレイスメント」の現在を取材しています。つぎの動画は、日本語の同時通訳版です。

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プロダクト・プレイスメントを、wikipediaでは次のように説明しています。
プロダクト・プレイスメント(Product Placement)とは広告手法の一つで、映画やテレビドラマの劇中において、役者の小道具として、または背景として実在する企業名・商品名(商標)を表示させる手法のことを指す。
取材動画では製品を変える、もしくは製品を置く、などをデジタル処理で実現しています。いままでにも映画やドラマなどで、広告主の製品を使用する場面はありました(車、飲料、情報端末など)。ただ、多くは実際に使用しているところを撮影したものです。
 
今後、映像広告のあり方が大きく変わりそうです。もしかすると、すでに一部はデジタル処理がくわえてあったのかもしれません。なお、今回ご紹介した映像は二回観ると違いがよくわかります。

ネスカフェ "Café Latte Time" - コーヒー製品の縦型CM (2015. 10)

 
 
食料品企業のネスレ日本株式会社が、スマートフォン向けのCMを公開しています。主演に女優の市川実日子さんを起用し、「カフェラテ」を中心とした女性の日常を描いています。CMは5本あり、いずれもウェブサイトで観ることができます。
 
 
スマートフォン向け、とは縦型の動画を意味します。いままで、携帯端末でCMなどの動画を観るときは画面を横にする方法が一般的でした。縦型にすることで、動画を観るときの「横にする」というひと手間を省くことができます。
 
プレス・リリースによると、撮影には縦型ムービー専門チャンネル「C CHANNEL」の協力を得たとのことです。縦型の製品や人物を描写するとき、または縦の移動を撮影するときなどに、縦型ムービーの利点が活きています。縦型の動画が今後のトレンドになるかもしれません。

LittleBigWorld "Tiny Toronto" - 動画で観るミニチュア風の画像 (2015. 09)


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今日は、ドイツの映像制作会社spoonfilmによるプロジェクト"LittleBigWorld "から、カナダのトロントを撮影した動画のご紹介です。このプロジェクトは、チルト・シフトの方法によるミニチュア風の画像を、タイム・ラプスの方法で映像化しています。(spoonfilm

ここでチルト・シフト(tilt-shift)とは、焦点の傾きを利用した撮影方法のひとつです( あおり (写真) - Wikipedia)。また、タイム・ラプス(Time-lapse)とは、静止画をつないで動画に見せる方法です( 低速度撮影 - Wikipedia)。ミニチュア風の画像は過去に見ましたが、動画で観ると新鮮です。

取りあげた理由は、はじめに観た動画がトロント編だったためで、ほかにもラオスや中国、スペインなどがあります(LittleBigWorld - YouTube)。残念ながら日本の動画はないようで、公開を期待しています。

Simbe Robotics "Tally" - 売場をチェックする自律型ロボット(2015. 11)

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小売ソリューションを提供するアメリカの企業Simbe Robotics社が、店頭ロボット"Tally"を発表しました。
 
 
Tallyは店内を自動で巡回して、棚の在庫や価格をチェックします。プレスリリースによると、自律して棚の状況をチェックするロボットは世界初とのことです。映像では、店内をチェックしながら移動する様子が確認できます。
 
このシステムは、ロボットの導入以外に特別な機器が不要ということです。スキャンの仕組みやコストの詳細など、詳しい情報は未公開となっています。普及すれば、店舗オペレーションのあり方に大きな変更をもたらしそうです。
 

"Evolution Door"(2013):「とびら」の新しいかたち

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今回は、オーストリアの視覚芸術家Klemens Torggler氏が発明した、「とびら」に関する動画をご紹介します。独特のしくみが評判をよび、2013年の公開から視聴回数が400万回以上にのぼります。
 
こちらの発明を文章で説明しようとすると、難しい作業になるかもしれません。アイディアや発明などを紹介するさい、映像を使ったほうが早く確実に伝わるという可能性を示しています。
 
なお、しくみを文章にすることが難しい製品として「拡張するテーブル」があります。こちらのしくみも気になるところです。

 

Subaru "Rally Team USA":全方位型のパノラマ動画

重工業メーカーの富士重工業が、2015年の自動車競技「全米ラリー選手権」でスバルブランドの車内から撮影した動画を公開しています。
 
 
画面をマウスでドラッグすることによって、視点を移動することが可能です。
運転の様子を前方から映した動画は過去にもありましたが、上からの視点による映像は珍しいのではないでしょうか。
 
以前にもパノラマ方式のMV(Music Video)をご紹介しましたが、全方位を映す動画はひとつの分野として確立しつつあるようです。
 

ThyssenKrupp"MULTI":新しいコンセプトのエレベータ・システム

 
ドイツの鉄鋼・工業製品メーカーThyssenKrupp社が、エレベータ・システム"MULTI"のスケールモデルを公開しました。公開にあわせて、実際に動いている様子を動画で紹介しています。
 
 
MULTIとは、リニアモータを使用したエレベータ・システムです。ワイヤロープに依存しないため、キャビン(かご)が垂直方向、水平方向へ移動できます。( MULTI - Rope-free elevator system - ThyssenKrupp Elevator
 
コンセプトの発表から1年ほどで実機での動作を実現しています。
順調に開発が進めば、近いうちに乗ることができるかもしれません。