LinkedInのランキングから、人気企業のトレンドを考える
ニュースサイトのBusiness Insiderで、“The 50 most desirable employers”という記事がありました。ビジネスSNSのLinkedInによる「北アメリカの人気企業ランキング」を紹介しています。
50 most desirable employers - Business Insider
こちらを参考にして、昨年（2014年）からの推移をまとめなおしてみました。
はじめに、2015年と2014年の順位に差分（diff）の列を追加した表が以下となります。
2014年より順位が上の場合は正の値、下の場合は負の値（▲）、値が0の場合は前年と同じ順位です。また、差分が「-」のところは、2014年の圏外（51位～）から2015年に50位以内へ入ったことを意味します。
■人気企業ランキング（2015年ｰ2014年）
（50 most desirable employers - Business Insiderを基に、筆者作成）
目につくのは「-」の数です。2014年のN/A*1が20企業と全体の4割を占めています。これは、2015年と2014年の集計数が関係しているかもしれません。2015年は上位100企業ですが、2014年は上位50企業を集計対象にしています。
上位10企業をみてみると、1位のAppleから6位のDisneyまでは不動もしくは小幅な推移です。特徴的なのが、7位から10位です。7位のTesla Motorsから9位のStarbucksまでは10ポイント以上の上昇、Shellは圏外からランクインしています。
■人気企業ランキング（2014年より10ポイント以上アップした企業）
（50 most desirable employers - Business Insiderを基に、筆者作成）
Tesla MotorsやNetflixという、比較的新しい企業が順位を上げているようです。Starbucksが31ポイントの上昇をしている点も気になるところです。
最後に、今年の順位が去年の圏外から50位以内へランクインした企業を抽出しました。
■人気企業ランキング（圏外→50位以内）
（50 most desirable employers - Business Insiderを基に、筆者作成）
個人的には、航空・防衛（Lockheed Martin、Boeing、L-3 Communications）と新聞・雑誌（NYT、Forbes）の上昇が気になります。ソフトウェア企業（IBM、Oracleなど）も順位を上げているようです。
以上、3つの表を作ってみました。
全体を通じて、食品や流通などの関連企業が少ない印象を受けます。それが実際の傾向なのか、LinkedInというSNSの特徴なのかは注意して見る必要がありそうです。
